計数感覚養成講座 ~経営活動と会社数字をリンクさせて考える能力~

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皆さんの会社の社員は、財務諸表【損益計算書(PL)貸借対照表(BS)キャッシュフロー(CF)】などのワードを聞いた時どんな反応を持ちますか?
 
「自分は経理職ではないし・・」
「知らなくても支障は無いし・・」
「理解して見れていたらかっこいいな・・」

 
など色々な反応をもたれる方がいらっしゃると思います。
ただ、これらはどんな職種においてもビジネスに関わっている以上、切っても切り離せないものです。
 
すべの会社の意思決定はこうした計数を指標としており、経営活動と財務諸表は密接に関連しています。
 
もしビジネスパーソンとして、経営活動と財務諸表の関連を理解している(計数感覚が高い)状態であれば、経営の意思決定の背景をシッカリ理解することができ、社員の日々の行動が、会社へ貢献できる活動にレベルアップすることが可能となるでしょう。
 
もちろん社内だけではなく、お客様を相手にする職種であれば、お客様へのコミュニケーションの取り方、
提案などでも、他のビジネスパーソンより差別化した視点に立つことができます。

計数感覚とは

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計数感覚がある人は、「企業活動」と「会社数字」が頭の中で連動して考えることができ、以下のようなことができます。
①会社数字の変化を見て、企業活動を推測できる。
②各人の活動や意思決定が、会社数字のどこに影響するかを予測できる。
③計数分析を活用して、会社数字を予想できる。
④予想される計画値の妥当性、実現可能性を検証するのに活用できる。

 

受講をお勧めの方

【基礎編~決算書の見方・活かし方~】

●会社数字に苦手意識のある方
●上司や取引先との会話で、数字に関連する言葉の意味が理解できず困った方
●管理職になったが、会社数字には自信がない方
●経営分析の手法を学ぶためのキッカケをつかみたい方
●日々お客様(特に経営者)と接する中で、「もう一歩お客様に深く入り込んだ提案をするためには、会社数字を理解していることが必要だ」と感じている方
●顧客訪問前に財務諸表から少しでも仮説が立てられるようになりたいと思っている方
●「利益」と「経営活動」をリンクさせ、経営意識を育成したい
●簿記くらいしか学んだことが無い
●経営者視点を持ちたい
以下の質問に答えらない・・・。
Q:ホテルとスーパー、ポイント発行が有利なのはどっち?
Q:旅館の従業員の時給ってどうやって決める?
Q:会議にかかった人件費を回収するのに必要な売上は?
Q:人材派遣料とパート・アルバイト代は変動費?それとも固定費?

【分析編~経営分析の考え方と活用法~】

●経営分析の手法を体系的に習得したい方
●取引先の与信管理などの仕方を理解したい方
●『ビジネスに必要な計数感覚(Part1:基礎編)決算書の見方・活かし方』を受講した方

【管理会計編~管理会計の基本と活用法~】

●管理会計の基本を習得したい方
●経営分析などの基礎知識は多少あるが、もっと応用力を身につけたい方
●ビジネスプラン、予算策定、投資判断などの意思決定に関わる方
●『ビジネスに必要な計数感覚(Part2:分析編)経営分析の考え方と活用法』を受講した方

プログラムで得られる成果

【基礎編~決算書の見方・活かし方~】

●経営活動と会社数字の関係を理解できる計数感覚が身に付く
●3つの決算書
・「貸借対照表(B/S)」、「損益計算書(P/L)」、「キャッシュフロー計算書(C/F)」の関係がわかる
●簿記会計の勉強では身に付かない実践的な“会社数字の見方”
●経営活動と会社数字の関係が見えて、経営者の視点を知ることができる
●日経新聞の記事がわかるようになる
●経営分析ができるようになるため前提の知識と勘所の理解ができる

【分析編~経営分析の考え方と活用法~】

●経営分析の体系と分析の流れが理解できる
●安全性・収益性などの分析のポイントが理解できる
●投資先、パートナー、取引先の経営状態を分析できる

【管理会計編~管理会計の基本と活用法~】

●予算策定に役立つ考え方がわかる
●新規投資の採算に関する意思決定のポイントがわかる
●ビジネスプランにおける計数計画(PL・BS・CFが連動した計画)の策定の仕方がわかる

本講座の特徴(今までの財務系の研修概念は覆ります)

●「本質的な理解」を重視

senga1以下の文章は、正しくありません。何が間違っているでしょうか?
この質問に正確に答えるためには、財務3表(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー)と経営活動が頭の中でリンクしていないと本質的な回答をすることができません。

①儲けるとは、利益がでることである。
②企業が成長するとは、売上や利益が伸びることである。
③ある事業の収益80、費用100の場合、損失は20である。
④A社とB社の売上高営業利益率が同じ場合、収益性は同じである。
⑤粗利益とは、売上高-売上原価として把握できる。

簡単なように見えること、何気なく使ってしまう言葉、その裏には本質的な課題が隠れています。
ここに気付き、理解することで、今後何をすべきかが見えてきます。

●インタラクティブで実践的

質疑応答を中心に、自分で考える機会を多くします。
たとえば、

・あなたが年収1,000万円ほしいなら、どのくらいの売上を達成する必要があるか?
・運転資金が不足するケースを、できるだけ多く列挙してみよう?
・付加価値を高める経営について、あなたの見解を整理してください?
・固定費の多い企業と変動費の多い企業の経営課題の違いは何だろう?

現実に起こっている経営に関する具体例から会社数字との関係を取り上げたり、図表を多く用いて全体感として感覚的な理解を促し、数字に抵抗のある人にも腹落ちしやすい内容に構成しています。
受講者とのインタラクティブ性を重視し、質疑応答などのコミュニケーションや、グループディスカッションなどを取り入れ、受講生の理解をはかっています。

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カリキュラム

※通常は各パートは2日間をおすすめしますが、1日版や課題に応じたカスタマイズもしております。
 
【基礎編~決算書の見方・活かし方~】

1日目 2日目
 ■計数感覚の必要性
  ①計数感覚とは?
   ⇒経営のことを計数で考えられる能力を身に付けよう
  ②計数感覚を養成するための課題
  ③経営の流れに沿って必要となる計数感覚
 ■3つの決算書(BS PL CF)の関係を理解しよう
   ①損益計算書(PL)では、事業活動の一部しかわからない
   ②貸借対照表(BS)は、事業のインフラを示している
   ③キャッシュフロー(CF)と損益の動きがズレルことを知ろう
   【キーワード】:黒字倒産、在庫の問題点、代金回収の影響など
 ■損益計算書の見方・活かし方~事業活動を読む~
  ①損益計算書の構造 ⇒いろいろな利益・費用をどう読むか
  ②損益計算書から見える経営課題
  ③原価計算の考え方と活用法
   ⇒製造部門以外の現場でも原価計算を活用する方法
  【キーワード】:売上高を下げる要因、製品原価、粗利益率の変化
 ■貸借対照表の見方・活かし方~資金の動きを読む~
  ①貸借対照表はなぜ必要か
  ②貸借対照表の主要項目(資産、負債、純資産)の意味
   ⇒各項目の裏にある経営活動を推測できようになろう
  ③キャッシュフローと貸借対照表の関係
  キーワード:減価償却、減損損失、自社株買い、配当、設備投資
 ■総まとめ
  ①業種別の決算書の特徴、見方
  ②決算書とステークホルダー(利害関係者)の関係
  ③IFRS(国際財務報告基準)の動きと経営への影響。

 
【分析編~経営分析の考え方と活用法~】

1日目 2日目
 ■財務基礎編(Part1)のポイント
   ①損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書の関係
   ②利益を出すという真の意味
   ③運転資金の考え方と不足する理由
 ■財務分析の体系と考え方
   ①収益性、安全性、生産性、成長性
   ②経営分析とは、定量分析(財務分析)と定性分析がある
   ③財務分析の流れ
 ■資金力の評価と分析法
   ①安全性分析の体系
   ②短期安全性と長期安全性の考え方
   ③資金調達と運用のバランス
   ④借入限度額のつかみ方
 ■収益力アップのための経営課題
   ①収益性分析の体系
   ②ROA,ROI,ROEなど
   ③収益性をアップさせる2つの方向
   ④財務レバレッジとは
   ⑤付加価値の考え方と生産性分析
 ■企業価値と株主価値
   ①フリーキャッシュフローの意味
   ②企業価値をどのように考えるか
   ③企業価値と株主価値の関係
   ④キャッシュフロー経営とは?

 
【管理会計編~管理会計の基本と活用法~】

1日目 2日目
 ■損益分岐分析の意義と考え方
  ①損益分岐点とは何か
  ②変動費、固定費、限界利益の本質
  ③変動損益計算書の有益性
  ④損益分岐図表と限界利益図表
  ⑤損益分岐点の売上高を引き下げるポイント
  ⑥利益計画への活用法
 ■短期的意思決定への活用
  ①販売関連・・価格決定のポイント
  ②生産関連・・内製化と外部調達の判断など
  ③人事関連・・成果配分、人件費適性水準の考え方
 ■利益・資金計画の策定
  ①どうやって将来の計数を予測して、利益・資金計画にまとめるのか?
  ②利益・資金計画の策定演習
   ・損益計画を策定するときの注意点と考え方
・キャッシュフロー予測の考え方
・予想貸借対照表の作成と注意点

 ■戦略的意思決定の考え方
  ①中長期のキャッシュフローの予測法
  ②資本コストと現在価値の考え方
  ③DCF法による企業価値の算定

講師プロフィール

千賀 秀信
株式会社ヒューマンブリッジ プロフェッショナルトレーナー
マネジメント能力開発研究所 代表

senga09v1公認会計士、税理士専門の情報処理サービス業・株式会社TKC(東証1部)で、財務会計、経営管理などのシステム開発、営業、広報、教育などを担当。1997年にマネジメント能力開発研究所を設立し、企業経営と計数を結びつけた独自のマネジメント能力開発プログラムを構築。「わかりやすさと具体性」という点で、多くの受講生からよい評価を受けている。研修、コンサルティング、執筆などで活躍中。
著書に『新版・経営分析の基本がハッキリわかる本』(ダイヤモンド社)、『この1冊ですべてわかる管理会計の基本』(日本実業出版社)、『人気セミナー講師の会計実践講座』(日本能率協会マネジメントセンター)、『計数感覚ドリル』(朝日新聞出版社)など

【参考】計数感覚を高めるための知識体系図

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