株式会社ヒューマンブリッジ(本社:東京都中央区、代表取締役:佐々木拓哉、以下ヒューマンブリッジ)は、これまで会社数字と経営を連動させて考えることのできる「計数感覚」を養成する企業研修を提供してきましたが、昨今の働き方改革などの流れを受け、その取り組みが会社の財務数値・生産性にどのように影響があるのかを人事パーソンが考え・語ることができる「計数感覚」のニーズが増しております。
そうしたニーズに対し、人事パーソン向けにブラッシュアップした教育プログラムとして“人事としての計数感覚養成”ができる講座をリリースしました。
最近の企業業績は、「増収減益」の傾向があります。その原因の一つに人件費の負担増があります。
ある大手スーパーは17年3~5月の連結売上高が前年同期より増えたのに対し、営業利益は減少です。
その一因は、低価格戦略で事業を伸ばす中で起こった、必要なパートの募集費などの負担増でした。
大手物流も17年4~6月期は、売上高がアップする中、連結営業損益は大きな赤字です。従業員の「働き方改革」に関連して、過去のサービス残業分の賃金の支払いが増加したためです。
そこで、テレワーク、インターバル制などの働き方改革が進んでいます。
また脱時間給制度のような、成果に応じて人件費を決定する考え方も提案されています。
しかし、どのような仕組み、制度になろうと、会社が人件費をどのくらい負担できるかということの重要性は変わりません。
人件費の負担を考えるときに、よく使われる指標が労働分配率(=人件費÷付加価値)です。
人件費アップを要求する労働者側としては、基本方向は労働分配率のアップを求めるでしょう。会社側は、人件費を抑えようとするために、労働分配率のアップを嫌います。
いったい、労働分配率は、アップした方がいいのでしょうか?
ダウンした方がいいのでしょうか?
労働分配率は、どのくらいが適正なのでしょうか?
このような問題を考えるためには、会社数字と経営を関連付けて考えることができる能力(計数感覚)を磨く必要があります。
計数感覚とは
計数感覚がある人は、「企業活動」と「会社数字」を連動させて考え、以下のようなことができます。
①会社数字の変化を見て、企業活動を推測できる。
②各人の活動や意思決定が、会社数字のどこに影響するかを予測できる。
③計数分析を活用して、会社数字を予想できる。
④予想される計画値の妥当性、実現可能性を検証するのに活用できる。
人事としての計数感覚養成講座の概要
■特徴 貸借対照表(BS)、損益計算書(PL)、キャッシュフロー計算書(CF)の基本構造はもちろん「付加価値」「限界利益」「労働分配率」「人件費」といった人事業務と切り離すことができない内容を中心に取り扱います。
また、財務三表のルールや作成方法ではなく、あくまで「見方・活かし方」にフォーカスを当てた内容であるため、人事パーソンにとって実践的で、かつ本質的な構成となっています。
身近なケースやワーキングを豊富に取り入れたカリキュラムは「受講者が自ら考えること」を重視して構成されており、会社数字に関心が高い方はもちろん、苦手意識を持つ方でも、飽きずに楽しみながら本質を学ぶことができると好評を博しています。
※講座で取り扱う内容の例
財務三表/キャッシュフロー/収益力/損益分岐点/利益の種類/付加価値/計数感覚/企業活動との繋がり/粗利/営業利益/経常利益/投資/限界利益/財務/会計/アカウンティング/管理会計/労働分配率/労働生産性/限界利益/人件費
●人事パーソンに必要不可欠な内容にフォーカス
●簿記研修のような財務諸表のルールや計算方法ではなく、本質的で、かつ実践的な内容
●会社数字に関心が高い方はもちろん、苦手意識を持っている方でもOK (事前課題で予習も可能なので、安心して参加できます)
■対象者
●人事業務を会社数字(財務諸表)と連動して考えられるようになりたい
●社内会議や経営層の話で、分からない言葉が出てきたことがある
●これから数字について学ぶので「正しい学び方」を知りたい
●社員に会社数字に対して興味を持って欲しいが、そのためにもまずは自分が学びたい
●会計(アカウンティング)系の研修は受講したり、受講させたりしたがイマイチ効果が出ていない
●報酬制度の見直しを行いたいがどこから手を付けたら良いかわからない
●基本的な知識はあるはずだが、そこで止まっている
●かねてから必要性は感じており、学ぶきっかけが欲しい
●勉強の仕方を間違えて挫折したくない
●人材育成・教育研修において、社員に楽しく会社数字を学んでもらうヒントが欲しい
■講師 千賀秀信(マネジメント能力開発研究所 代表)
カリキュラム
9:30~17:30 |
(1)経営のことを数字で考えられる能力=計数感覚とは? (2)人件費を考える前提となる会社数字の基本を理解しよう ①利益だけで、経営を考えてはいけないことを理解しよう。 ・3つの決算書(PL、BS、キャッシュフロー)の関連の理解 ・利益重視の経営の問題点 ②人に関する課題は、利益ではなく【 】に基づいて判断しよう! ・戦略人事ならば、知らなければいけないキーワード 労働分配率 資本分配率 労働生産性 損益分岐点分析 (3)人事戦略に活用できる計数感覚を理解しよう ①成果配分の基本的な考え方 ②適正な人件費をどうやって決めるのか? ・何人の社員を採用できるか? ・営業マンが自分の給与を稼ぐための目標売上の設定 ・業績賞与はいくら払えるか? ③営業所からの増員要求に、どうやって回答するか? ④生産性を考える・・時給は、どうやって決める? |
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株式会社ヒューマンブリッジ 公開講座事務局:鈴木 TEL:03-6264-4356